2016年9月28日水曜日

俳句の講演会

芦屋川カレッジは、公民館の活動の一環として、市立公民館を会場に定期的に開催されています。いわゆる老人大学・シルバーカレッジの類ではなく、若い方も沢山参加されています。

今日は日本文化コースの講演会があり、「俳句の楽しみ」というテーマで90分間、熱く語らせていただきました。今まで、野鳥についての講演は何回かさせて頂きましたが、純粋の俳句の講演会は初めてでした。午前中は京大の医学部の先生が講演され、私は午後の部でした。それでも60名ほどの方がお集まりになり、熱心にお聴き頂きました。

話の進め方としては、①俳句の歴史 ②伝統俳句の約束 ③私と俳句 ④俳句の楽しみ、としました。平成22年12月に、芦屋市の市制70周年記念行事として開催された、NHKの番組「俳句王国」の公開収録の話を枕にしました。覚えていると、頷かれる方も有りました。

先ず、俳句は世界で一番短い詩であり、季題というものが有って、大変難しい。五七五に季語を一つ入れれば誰でも簡単に作れる、と誘うのはインチキでありペテンであり詐欺である。だから迂闊に近づかない方がよい、と申しました。講座の担当の方は、何を言い出すのかとはらはらされたそうです。

その後、俳句の歴史から説き起こし、俳句の楽しさ、素晴らしさを私自身の句を使って説明して、最後に、今日の話を聞いて、俳句を始めようと思う方が一人でも現れたら嬉しい事だと、締めくくりました。虚子記念文学館や三代句碑、年尾先生や汀子先生など、芦屋ゆかりの話には、興味を持って頂けたようでした。

虚子館は、名称は違いますが鎌倉と小諸と芦屋に有ります。汀子先生はご自宅の隣接地が震災で被災し売りに出されたのを購入され、虚子記念文学館の建設用地に提供されました。その先生のお膝元である芦屋市民の皆さんに俳句を知ってもらって、芦屋を俳句の街にして行きたいと思っています。