九年母」は大正13年10月20日に創刊号が発行されましたので,この10月号で100年となります。これを記念して11月号を記念特集号としました。と言いましても、主宰の私は雑誌社の原稿の執筆や各地の俳句大会の選に忙殺されていましたので、全て編集部の皆さんの手によって仕上げられました。今まで誰も成し遂げたことのない百周年の記念特集号を自分たちだけで完成させたのです。編集長以下編集部の皆さんに心から拍手を送り思います。
表紙の「九年母」という題字は、昭和22年に虚子にいただいたもので、今回はこれが金色の文字になりました。題字の色を変えたのは、恐らく100年間で初めての事。創刊当時の先輩方がご覧になったらびっくりされる、まさにサプライズであります。記念句や記念文章の発表、句碑の写真、会の歩みを語る年譜など、読み応えのある記事が満載されています。是非,隅から隅までお読みください。
併せて、俳句雑誌「俳句四季」の10月号から12月号まで3か月連続で、「レジェンド 我が源流五十嵐播水」という随筆を連載して頂いておりますので、こちらも併せて読んで頂いて、「九年母」の100年間の歩みを学んで頂ければと思います。