2020年3月1日日曜日

俳人と新型肺炎

いよいよ明日3月2日から、安部首相の要請に基づき、全国の小中高校で休校が実施されます。一部では、地元の状況から実施しないところや、時期をずらすところもあるようです。フルタイムの仕事を抱え、職場を休めない皆さんの間には、自宅での子供の生活や学習について、混乱と困惑とが渦巻いているようですが、何とか工夫して協力するしかないと思います。もう3週間ほどの辛抱です、何とか切り抜けましょう。

ところで、本日3月1日、汀子先生のお宅で句会があり、参加しました。参加者は20名。高齢の方5名は、新型肺炎を懸念して欠席投句でした。マスクを着用している方はおられず、咳・くしゃみをされる方もおられません。体調を整え、万全の準備で臨まれたのでしょう。他の人に迷惑をかける可能性があれば、潔く欠席するのが、句会に出席する者の礼儀であり務めだと思います。雑詠に出す句が無いからつい無理して、という態度はマナー違反です。

兼題は「春塵」「蜆」「燕」の三題だったのですが、「春塵」を上手く使って、新型肺炎に対する想いを詠まれた句が幾つかありました。汀子先生ご自身も、「時事になるかなと思いながら出してみた」と仰っておられました。確かに時事的かも知れませんが、時代の記憶遺産として、一句残しておくのも意味があることです。

兵庫県でも終に患者が発生したという報道が、今入りました。たとえ罹患しても発症しない様な、健康な体を保ちましょう。免疫力を高めるために、栄養のある食事を一日三度しっかり摂り、睡眠時間を十分に取りましょう。手洗いとうがいを励行し、人混みを避けましょう。大切な事は、新型肺炎に必要以上に脅えない事です。病は気から、と言います。気が病むことを病気と言います。罹らないように注意し、万が一罹ったら直す。それでよいのではないでしょうか。俳人らしく、凛とした態度でこの国難に対処しましょう。

句会や講座が休止の間、溜まっている仕事の目途が付いたら、久し振りに双眼鏡と望遠鏡を持って、野鳥たちの許を訪ねてみようと思います。人混みを避けて車で山に入り、木々の出すフィトンチッドという滅菌力のある化学物質を存分に吸入して来ます。暫くお目に掛かれませんが、お元気でお過ごしください。