2019年8月2日金曜日

全国大会の選

大阪市天王寺区にありホテル「アウィーナ大阪」で、来る9月14・15の両日、日本伝統俳句協会の全国大会が開催されます。「九年母」の主宰としては初めて、この大会の事前応募句の選者を拝命しました。

そして7月24日、応募句をコピーした資料が届きました。その投句数をみて驚きました。何と7490句です。それを一週間で選をせよとのこと。選句数は、特選3句、入選17句の合計20句。当選確率は、最近の銀行の預金金利並みです。一週間ということは毎日のノルマが1000句。九年母誌の雑詠欄の総入選句数が約1150句ですから、7日間、毎日九年母誌の雑詠欄を全部読む事になる訳です。

濃い字、薄い字、誤字、脱字。行書や草書や走り書き。実に様々な俳句が毎日千句、私の目の前を通り過ぎて行きました。その中でも、升目を丁寧に心を込めて埋めてある句を拝見すると、自ずと丁寧に味わいたくなりました。下手な字や個性の強い字でも、一生懸命書いておられる句には、親近感が湧きます。乱雑な字や升目を無視した乱暴な書き方の句には、あまり良い句が無かったように思います。俳句は心。選をしながら、心の美しい人の句は美しい、と感じました。

予定通り一週間で選を終えましたが、良い勉強をさせて頂きました。