2018年8月2日木曜日

新しい俳壇について

①「白樺集」について:
 嘗て同人の作品を、編集部からの依頼として募集して来ました。同人会が発足した際、同人の特典として「同人作品」欄に雑詠5句を投句できることにしたのです。しかし、高齢化に伴う同人の減少が急速に進み、結果として同人作品を依頼するサイクルも短くなりました。編集部から依頼しても応諾して頂けない方が増え、応募率は60%程度に低下し、往復はがきの無駄も経費上問題になって来ました。
 前主宰の時代には、全ての同人作品の投句について、水準を越えても越えなくても、1人一律3句づつ入選としたため、水準の高い投句者の意欲を削ぐことになり、マンネリ化も進んで、応募率を下げることに繋がってしまいました。
 主宰を継承して以来私は、句の出来具合や完成度に応じて5句から1句まで頂くことにしました。しかし、雑詠5句の他に同人作品5句の投句を強制されるのは辛い、という声が寄せられるようになりました。そこで運営委員会で協議した結果、従来の様な依頼方式を止めて、「白樺集」として、官製はがきで任意に投句して頂くことになりました。
 未だ俳壇として浸透していませんので応募は僅かですが、同人の作品らしく水準が高く、今後が楽しみです。ある程度纏まれば、九年母誌に掲載します。「雑詠」の他に5句、同人として技量を競いましょう。同人各位の奮起を期待しています。
 
②「若葉集」について:
 「雑詠」の選の水準が高くなり過ぎて、初心者が付いて来れなくなっている、との指摘を頂きましたので、運営委員会に諮って「若葉集」という初心者専門の俳壇を新設しました。7月から募集を開始、同人会長の岩城久美さんに選者を委嘱しました。この度、9月号掲載分の選が終わり、主宰の手元に頂きましたが、応募要領にも投句用紙にも「若葉集」の投句者は「雑詠」への投句は出来ませんと書いてあるにもかかわらず、応募者の半数が両方投句されていました。今回は初回とあって徹底不十分な点もあり、応募者全員の句を掲載する予定ですが、今後機会があるごとに、説明を徹底していきたいと思っております。皆様のご強力をお願いします。