2020年6月3日水曜日

ルールを守る

安部首相が全国の小中高校に対し、一斉の休校要請を出したのが2月27日。3月2日から休校に入り、6月1日の解除まで、3ヶ月の長い自粛生活が続きました。そのような日々の中で私は、日本人の、ルールを守るという規範意識の強さを再認識しました。手を洗う、マスクをする、三密を避ける、という政府や自治体の要請に対して、しっかりそれを守る国民性。欧米のように強制力を使って服従させるやり方とは正反対のやり方で、成功を収めた例だと思います。

この事は俳句という文芸にも通じると思います。五・七・五という定型を守ること、季題を一つ用いること、というルールを堅く守るということです。自由律の句が流行ったことがりますが、メジャーな文芸にはならなかったのです。無季の句を推奨した流れがありましたが、これも滅びてしまいました。なぜルールを守るのでしょう。私は、その方が心地よいからだと思います。無理に作った物には、やはり無理があります。数百年の歴史を越えて来た文芸には、ルールをルールと意識しない心地よさがあるのだとおもいます。

コロナ禍の影響で、句会も講座も、本部例会も本部吟行も、全て中止になりました。全国各地で計画されていた俳句大会もすべて中止です。まだ暫くその影響は続きますが、いつまでもこのままでは困ります。今月から各地の句会が、十分な対策をした上で再開されます。赤穂での本部吟行も予定通り開催します。7月からは本部例会も再開します。しかし従来の広さの会場では、半分しか入れて貰えません。今までの倍の広さの会場が必要なため、句会の会費の再検討も必要です。

これからは、安全が第一です。句会場からクラスターを出さない工夫が大切です。三密を避け、手洗いをしっかりし、マスクをすること。どこの会場でも、対策をしっかりお願いします。