2023年12月3日日曜日

新年号の投句

 早いもので今日は師走の三日。もう幾つ寝るとお正月の時期になりました。昨年の12月、ある県の警察本部の機関誌の俳壇の句が私の所に到着しました。早速、選に掛かりましたところ、友人が亡くなったお悔みの句が目に飛び込んできました。こんな句を正月号に載せるのはどうかと思いましたが、他に正月らしい句が見当たりませんので、やむなく晩秋や初冬の句の中に混ぜて並べました。

そして講評の欄に、正月号に投句する場合は正月らしい句を選びたいものだと書きましたところ、今年の12月の投句はしっかり正月を寿ぐ句が並びました。正月号を手にして俳壇の欄をめくったら、友人が亡くなった句が巻頭になっていた。読者はどう思うでしょう。正月早々縁起でもない、と他の句を読まずに機関誌を閉じてしまうでしょう。特に正月号に付いては、このような気遣いが大切です。同人誌の場合は、会員自らが会誌を作っている訳ですから、気を付けたいものです。