2023年2月1日水曜日

選の正確さ

 俳句を詠むときは、できる限り自由自在に、できる限り詩的に詠もうと心がけていますが、その時も常に「選の五か条」を念頭に置いて詠んでいます。

       1、有季定型の原則を守っているか。

       2、文字や文法、仮名遣いは正しいか。

       3、写生が出来ているか。

       4、季題の選択は適切か。

       5、詠もうとする感動が本物であるか。

句作と選句とは車の両輪。どちらが疎かになっても車は真直ぐには走れません。詠むときも選をするときも、この基準に照らして判断すればよいと思います。基準がバラバラでは、いつまでたっても我流の俳句しか詠めず、正しい選が出来ません。伸一路の選はブレないという評価を頂いていますが、この基準を守っているのがその要因かも知れません。

私が選者として直接出向いている句会では、汀子先生に習った一句評を必ず行っています。一句評は昔の九年母には無かったのですが、平成18年9月に先生のお宅で開かれている句会に初めて参加し一句評を経験して、その効果を実感しました。以来、指導の一環として採り入れています。

私は皆さんの一句評を聞きながら、選の正確さを考え、その方の指導の方法を考えます。汀子先生も同じお考えだったと思います。後日選だけの句会も沢山ありますが、その句会の方はできるだけ本部例会や本部吟行、千鳥句会や野鳥句会等にお出になって、直接私の選を受ける機会を設けられた方が良いと思います。もちろん厳しいです。そう簡単には選に入りませんが、確実に力がついてくると思います。

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