2025年8月4日月曜日

『摩耶山之俳句』(摩耶山俳句大会30年の記録)の刊行

 当会同人で推薦作家であった摩耶山天上寺の前貫主 伊藤浄厳大和尚(俳号 虚舟)が生前に企画され準備を進めておられた冊子『摩耶山之俳句』が、御令嬢の玲子さんのご努力でこの度上梓された。平成3年の第1回から令和4年の30回までの、全入賞・入選句を網羅した記録に選者や清記者の随筆が添えられた、196頁に及ぶ冊子である。

その冊子を無料で配布されることになった。私が選者として出席している句会では希望者を募り、お寺に必要な数をお願いして送って頂いた。早速、本日の笹子句会には20冊を持参し、お配りした。引き続き依頼を頂いた句会に持参する予定である。九年母8月号に配布の要領が掲載されているので、注文していない方はご覧頂きたい。

そもそも摩耶山俳句大会は、高野山俳句大会が閉会になったのを惜しんだ虚舟さんが、播水先生や汀子先生と相談され摩耶山に移されたもの。播水・汀子両先生が選者とあって、九年母会からもたくさんの方が参加され、目覚ましい活躍をされた。その後、関西一円の結社の主宰方が選者に加わられ、関西を代表する俳句大会へと発展、毎回百数十名が参加する大会へと発展を遂げた。私も第7回から参加し、第22回から選者に加えて頂いた。また、岩水ひとみさんは当初から清記係を務められた。

毎回、会が始まるのに先立って、九年母主宰が選者の先生方を紹介をするのが恒例だった。選者の控室が設えてあり、コの字型に並んだ正面のテーブルに汀子先生と千原叡子さん、右と左のテーブルには各選者が居並んで情報交換をするのが常だった。関西の新任の主宰や副主宰のデビューの場でもあった。

これらの記録は、毎回天上寺で纏められ、毎年「九年母」の1月号に掲載されて来たものである。虚舟さんのライフワークの集大成としてのこの冊子を是非お読みいただきたい。併せて九年母会の先輩方のご努力を再認識して頂ければと思う。

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